気分 浮き沈みの漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
食欲がなく、眠れない。気分の浮き沈みがはげしく、疲れやすい。ご友人とおしゃべりすると少しラクになるが、すぐ疲れてしまうのでなかなか外出できないとのご相談でした。
ずっと一緒に暮らしていたお母さまを亡くされ、ひとりの生活に慣れず、「気持ちにぽっかりと穴が空いたようです」とのこと。お母さまがご病気のときは、緊張に継ぐ緊張で、休むヒマもなかったのが、今ではひとりでご飯を作っても張り合いがないし、気を紛らわせるものもなく、何をする気が起きないとのこと。
受診した病院で、漢方薬と不安を鎮めるお薬、軽い睡眠薬を出されたそうですが、あまり効いた感じがなく、逆に頭がぼーっとするので使いたくないとのお話しでした。病院の先生には「時間が解決するものだ」と言われたそうで、「いつまでこんな感じで過ごさなければならないんだろう」と肩を落としていらっしゃいました。
60代の女性
漢方薬を飲み始めても、「これを飲んで本当に治るのだろうか……?」というお気持ちと、「病院のお薬を使いたくない」というお気持ちの間で、しばらく揺れておられました。肉親が亡くなるストレスなど、心に強い負担がかかった後は、いろいろ考えて止まらなくなることがあると繰り返しご説明し、漢方を続けていただきました。
2ヶ月くらい経った頃、目に見えて明るい表情で、「自転車に乗ってきました!!」とおいでになりました。「大事な用事のある前日などは神経が高ぶるのか寝付きが悪いが、それ以外の日は眠れています」とのこと。朝はこれまでよりも1時間早く起きて、7時半にしっかり朝ご飯。朝のゆううつな感じもなくなり、明るい気分で1日の予定を考え、その通りに行動できるようになられたそうです。
「『やれてる! わたし、もともとこのくらいのこと、できてたんだ!!』と自信を取り戻しました!」と輝く笑顔でおっしゃられました。「目標達成しましたね!」と漢方薬は終了としました。
辛いことは、いつでも起こります。「時間が解決する」と言ってしまえばその通りなのですが、身体にある程度の元気がないと、乗り越えられるものも乗り越えられないのではないでしょうか。
漢方薬は、「元気」を補う方法が揃っています。ピンチのときには、その方、そのお辛さに合ったおくすりを使っていただいて、「いつもの元気なわたし」に戻っていただきたいと思います。
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